米国株投資家コタの退屈な毎日

アメリカの連続増配ディフェンシブ株への配当再投資を軸とした長期投資を行うサラリーマンのブログ

長期投資に適したおすすめの米国株(アメリカ株)銘柄の条件

米国株(アメリカ株)投資を始めて改めて感じている、長期投資に適したおすすめの銘柄の条件について、改めて基本的なエッセンスを整理してみたいと思います。

 

この手の話題は、取り立てて新しくも珍しくもないテーマで、いろいろな専門家の方が様々な表現や角度で書かれていますが、具体的でなかったり専門的で難しかったりするものも多く、正直分かりづらく感じる方も多いのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

 

そこで今日は、あくまでも私の個人的な考えではありますが、株式投資を始めて間もない初心者の方でも分かりやすいように、おすすめ銘柄の条件の中でも重要な部分だけを、できる限り具体的かつシンプルな形でご紹介してみようと思います。

 

長期投資の対象としておすすめの銘柄とは

 

このテーマにおける前提としては、ジェレミー・シーゲル氏が唱えているように、あくまでも長期的にはキャピタルゲインではなく配当再投資がリターンを生みだすという説を正と仮定します。

 

そして仮にそれが事実であるならば、長期的に株主が受け取る配当金の量が最大になる銘柄が、最もおすすめすべき銘柄だと言うことができましょう。

 

但し、ここで注意しなければならないのはその期間です。なぜならば、数年単位なのか数十年単位なのかで配当金のランキングも変わってくるためです。

 

つまり、長期投資であれば、数十年間の累計でみた時に株主が受け取る配当額が最大になる、つまり逆に言えば、高水準な配当金をできる限り長く払い続けられる企業がおすすめの銘柄ということになります。

 

それでは、高水準な配当金を長く安定して払い続けられる銘柄とは、どのような銘柄でしょうか?

 

条件①配当金の原資となる利益が長期的に継続すること

 

当然ながら、どんな企業であっても配当金の原資は利益であるため、どんなに売上が大きくても、あるいは急激に売上が成長していても、利益が出ない状態ではそもそも話になりません。

 

しかも単に利益があるだけでは不十分であり、実際に配当金を株主に支払わなければならないため、自由度の高い利益(フリーキャッシュ)をできる限り多く確保できる銘柄であることが重要です。

 

フリーキャッシュの程度を決める要素が何かと言うと、借入の返済、事業を継続する上での設備投資など、事業を営む上で必要になるコストの額であるため、それらをできる限り必要としない企業を選べば良いということになります。

 

例えば、コストが少ない事業の代表格でもあるコカ・コーラに対する投資で莫大な財を手に入れた、伝説の投資家ウォーレン・バフェットも次のようなことを言っています。

 

成長に大量の資本を必要とするビジネスと、成長に資本を必要としないビジネスとでは天と地ほどの差が存在する。

 

家計で考えても分かりやすいかもしれません。いくら年収が高くても、家賃、ローン、食費などの必要経費が人並み以上に多ければ、自由に使えるお金がほとんど残らないという状況になってしまいます。

 

また、フリーキャッシュが潤沢であっても、その状態が短期間しか継続しないようでは長期スパンでの配当金の絶対量を増やすことが出来ないので、その状態を長期的に維持し続けられるか否かも同時に重要です。

 

要するに、利益の源泉となる事業自体が設備投資などのコストが少ないことに加え、景気や時代の移り変わりなどの外部環境に左右されづらい、つまり人間が生活して行く上で必要不可欠な商品やサービスを提供する事業である必要があるということです。

 

条件②利益を株主に還元しようと考える経営方針を持つこと

 

さて、配当金の原資であるフリーキャッシュが潤沢であればそれで良いかというと、実はそれだけでは十分とは言えません。

 

なぜなら、例え潤沢なフリーキャッシュがあったとしても、そもそもそのキャッシュを株主に還元しようと考えない企業では、結果的に株主に配当金が支払われることがないため意味がないからです。

 

還元しないパターンとしては、主に次の2つのケースが考えられましょう。

 

一つ目は、キャッシュを新規事業に投資してしまうパターンです。

 

アマゾンやベンチャー企業に見られるように、配当金として還元する代わりに新規事業に対して投資することで、さらなる成長につなげようとする形です。

 

そしてもう一つは、内部留保にまわしてしまうパターンが挙げられましょう。

 

徐々に変わりつつあるように思いますが、いまだに日本企業の内部留保の姿勢は健在で、利益が上がっていてもその分を配当金として還元せず、内部留保としてストックしてしまうという形です。

 

先日財務省が発表した2016年度の法人企業統計を見ても明らかで、企業が得た利益から株主への配当などを差し引いた利益剰余金(金融業、保険業を除く)は、前年度よりも約28兆円多い406兆2348億円と過去最高を更新しています。

 

つまり、フリーキャッシュが豊富にあることに加え、企業の経営方針としても配当金の支払いをはじめとした株主還元に積極的な姿勢を持つ企業かどうかも、フリーキャッシュの量と同じかそれ以上に重要な意味を持つということです。

 

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条件を満たした個人的におすすめの24銘柄

 

最終的には、上記の2つの条件を共に高レベルで満たす米国株(アメリカ株)が、長期投資の対象として価値が高いおすすめの銘柄ということになりますが、それでは具体的にそれはどのような銘柄でしょうか?

 

現在個人投資家にも人気の高い、アマゾンやグーグル、さらにはフェイスブックなどの成長著しい旬な銘柄群でしょうか?

 

残念ながら違います。

 

というのも、これらの銘柄は、常に変化に乗り遅れることなく技術革新を続ける必要があるなど、栄枯盛衰が激しい世界であるため、長期的な利益の継続性に難があると言えるからです。

 

それでは、配当金が重要だとするならば、高配当で名高い通信セクターの代表格、AT&Tやベライゾン・コミニュケーションズはどうでしょうか?

 

限りなく当てはまる可能性は高いようにも思いますが、残念ながらこれらも当てはまるとは言えません。

 

なぜなら、短期的には高配当ですが、通信事業は多額の設備投資が必要で、長期的に生み出されるフリーキャッシュの絶対量で考えると少なくなってしまう可能性が高いため、長期投資の対象として敢えておすすめできる銘柄にはなり得ないからです。

 

それでは、何がおすすめなのか?

 

最終的に私が出した答え、それは私のポートフォリオにも表現されているように、フリーキャッシュ及び株主還元という2つの条件を共により高いレベルで満たしていると考えられる、生活必需品やヘルスケアセクターに属する銘柄群です。

 

中でも、一番のおすすめを敢えて選ぶとすれば、長期投資の対象として必要な要素を高いレベルでバランス良く備えていると考えられる、プロクター・アンド・ギャンブルです。

 

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また、参考までにプロクター・アンド・ギャンブル以外のおすすめ米国株(アメリカ株)銘柄群についても、以下の通りご紹介しておきます。

 

《生活必需品セクター》

  • GIS ゼネラル・ミルズ(食品)
  • PM フィリップ・モリス・インターナショナル(たばこ)
  • MO アルトリア・グループ(たばこ)
  • K ケロッグ(食品)
  • KMB キンバリー・クラーク(日用品)
  • CPB キャンベル・スープ(食品)
  • KHC クラフト・ハインツ(食品)
  • KO コカ・コーラ(飲料)
  • SJM JMスマッカー(食品)
  • PEP ペプシコ(飲料/食品)
  • CLX クロロックス(日用品)
  • HSY ハーシー(食品)
  • CL コルゲート・パルモリーブ(日用品)
  • HRL ホーメル・フーズ(食品)
  • MKC マコーミック・アンド・カンパニー(食品)
  • MDLZ モンデリーズ・インターナショナル(食品)
  • CHD チャーチ・ドワイド(日用品)

 

《ヘルスケアセクター》

  • PFE ファイザー(新薬開発)
  • MRK メルク(新薬開発)
  • ABBV アッヴィ(新薬開発)
  • BMY ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(新薬開発)
  • JNJ ジョンソン・アンド・ジョンソン(新薬開発/医療機器)
  • ABT アボット・ラボラトリーズ(医療機器)

 

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今のところ、理屈の上ではこれ以上長期投資に適した魅力的な銘柄群はありませんし、おそらく今後も出てこない可能性が高いように思います。

 

米国株(アメリカ株)への長期投資をこれから始めようとしている人がいた場合、皆さんならばどこに注目し、具体的にどのような銘柄をおすすめしますか?