米国株投資家コタの退屈な毎日

アメリカの連続増配ディフェンシブ株への配当再投資を軸とした長期投資を行うサラリーマンのブログ

減配の過去を引きずるシーゲル銘柄「ファイザー」に投資する理由

普段ブログを拝見させている米国株投資家の中では、意外にメジャーな存在ではありませんが、私はシーゲル銘柄こと米国のヘルスケアセクターの雄ファイザーを保有しています。

 

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実はファイザーは過去減配という失態を犯しているため、配当重視の方が多い米シーゲル流の投資家にとってはそれがネックになり敬遠されている方が多いのではないでしょうか?

 

そこで今日は、減配という過ちを犯したファイザーに私が投資した理由について、改めて思いの丈を綴ってみたいと思います。

 

シーゲル銘柄ファイザーに投資した端的な理由

 

基本的に、ヘルスケアセクターに関しては、事業の特性上好不況の影響を受けづらく、且つ利益率も高いことから、長期投資の対象として魅力が高いセクターだと言えます。

 

さらに、ジェレミー・シーゲル氏の著書の中でも、過去50年間で最もリターンが高かったセクターとして紹介されていることからも、本セクターを投資対象にすることについては異論の余地はないでしょう。

 

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では、ヘルスケアセクターにも多数銘柄がある中で、なぜ私がファイザーを選択したのかという話題に移りますが、結局のところ、この業界に関して言えば資金力がモノを言うのではないかと考えたためです。

 

あまりにも安易で驚いた方もいるのではないかと思いますが、私的には決して安易に選んだ訳ではなく、素人なりに考えた投資する理由がきちんと存在しています。

 

成功確率の低い新薬開発事情

 

ご存知のように、この業界は有望な新薬が開発できるか否かで業績が大きく動くビジネスモデルで成り立つ企業が多数を占めていますが、その一方で、およそ9割の臨床試験が失敗すると言われるほど成功確率が低く難しい商材でもあります。

 

しかも、業績を大きく左右する、ブロックバスターと呼ばれる大ヒット商品が生まれる確率はさらに低くなってしまうため、そういった成功する新薬を開発するには、膨大な研究開発コストがかかってしまいます。

 

直近2年間のファイザーの株価チャートを見ると33ドル前後で停滞していますが、これは主力薬品の肺炎予防ワクチン「プレブナー」が米国市場で飽和しつつある中で、今後の業績向上の核となるような新薬を確保できていないことが、その主な要因ではないかと思います。

 

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安定した業績と株主還元を実現する確率を重視

 

そういった難しい環境の中で、常に一定以上の利益を確実に稼ぎ、株主に対して配当金などの株主還元を継続していくためには、自社の研究開発だけに頼っていては難しいため、いずれの製薬会社も新薬の種を他社から買収して補完していかなければならない台所事情にあると言えましょう。

 

例えば先日も、田辺三菱製薬がイスラエルの製薬会社ニューロダーム社を1240億円(1株39ドル)で買収すると発表しました。

 

ニューロダームは、主に中枢神経疾患治療薬を開発しているベンチャーで、製品化前の最終段階である第3相の臨床試験(治験)中の治療薬候補を含め、3つのパーキンソン病治療薬候補を持っており、それが買収の目先の狙いでもあります。

 

では、仮にいずれのヘルスケア企業もそういった台所事情にあると仮定したら、皆さんならどのような基準で投資先を選ぶでしょうか?

 

私の場合、基本的に配当再投資を通じた長期投資をベースとしており、配当金が継続且つ増配していく可能性の高い企業を投資対象としているため、業績安定の肝でもある新薬開発や買収をより優位に進められる、つまり資金力がある企業である必要があります。

 

その意味では、売上高世界一のファイザーは資金力としても文句ないだけでなく、ファイザーモデルと名前がつくほど買収実績もあり、買収した企業の上手な活用ノウハウにも精通していると考えられるため、総合的に考えると私の期待に沿ってくれる確率が最も高いのではないかと考えたというのがこの銘柄を選択した理由です。

 

根強く残る減配に対する懸念


一方で、ファイザーは、リーマンショック時に減配するという、投資家の信頼を裏切った実績があるため、他の連続増配を長期的に継続している米国株と比べ、正直なところ若干心許ない存在であることは確かです。

 

ただ、あくまでも個人的な見解に過ぎませんが、おそらくファイザー自身がその影響の大きさをしみじみと痛感しているのではないでしょうか?

 

つまり、前回の減配をかなり後悔しており、逆に以後同じ過ちを犯さないようにする力がファイザーの中で強く働いているため、今後はそう簡単に減配することはなかろうと勝手に思っています。

 

なぜかと言うと、減配という失態は一時的な株価の下落に止まらず、将来に渡って永く投資家に語り継がれる一大事であり、理由はどうあれ相当な覚悟がなければできないことだと推測出来るからです。

 

直近10年間の株価チャートを見ても、同じ米国ヘルスケアの競合、ジョンソン&ジョンソンやメルクと比べて明らかに見劣りしていますが、減配という株主に対する裏切り行為が後を引いているような気がしてなりません。

 

実際に配当重視のシーゲル流を採用している米国株投資家の皆さんの中にも、過去の減配が理由で購入を躊躇している方も多いのではないでしょうか?

 

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さらに、日本の片田舎に住む素人投資家の私が、減配から7年も経った今でもこのような記事を普通に書いていること自体、その影響力の大きさを物語る事実だと言えましょう。

 

現時点での私の見解

 

以上期待と不安共にいろいろと書きましたが、若干の懸念はあるものの、減配以降7年連続増配という現在の動きや自社株買いの実績も加味すれば、ファイザーは総合的に十分魅力的な投資先だと言えるのではないでしょうか?

 

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また、仮にファイザーが今後減配という過ちを犯さない方針に変わっているとすれば、市場が減配という過去を引きずってくれている間はその分安く買うことができるとも言えます。


しがたって、リスクを限定しながらではありますが、引き続きポートフォリオの構成比に沿ってシーゲル銘柄の代表格でもあるファイザーに投資して行こうと思います。