米国株投資家コタの退屈な毎日

アメリカの連続増配ディフェンシブ株への配当再投資を軸とした長期投資を行うサラリーマンのブログ

売買手数料の影響力は予想以上!株式投資のリターンを左右する重要な要素

今日は、株式投資(米国株)における売買手数料の影響力について、改めてその大きさを確認してみたいと思います。

 

現在の私は、米国株に対するバイアンドホールド型の長期投資を前提としているため、どちらかというと買い増しのみのスタイルで、株式資産全体としてみた場合にはほとんど売買していないに近い形です。

 

www.usstocks.club

 

勿論これは、インカムゲイン重視の投資スタイルによるところも大きいのですが、その他にもリターンを左右するコスト(売買手数料)の節約にもつながるという面でも有効に作用していると言えましょう。

 

売買手数料に対する意識の不足

 

私自身の経験をお話すると、株式投資を始めた当初は、日に複数回繰り返すなど、頻繁に売買をしていた時期がありましたが、その頃のことを思い返すとかなり売買手数料の影響力を安易に考えていたように思います。

 

つまり、1回当たりの買付や売却単位で考えれば、数百円程度ということもあり、きちんと損益計算をすることもなく、値上がり益で大きく儲ける事しか考えていなかったような気がします。

 

いろいろな方の株式投資ブログを拝見していても、銘柄選定、買付または売却価格、さらにはタイミングなどには拘っていますが、売買手数料についてはあまり気にしている方を見たことがありません。

 

リターンを得るという意味では、銘柄選定や売買のタイミングなどと変わらず重要な要素ですから、今月の成果として「何度も欲望に駆られましたが、我慢して1回も売買しませんでした!」という報告をしている方が居ても良いような気がしますが、不思議と見たことがありません。

 

皆さんは、どの程度手数料に拘っていますか?

 

リターンを考える上での手数料の重要性

 

当然ですが、株式投資におけるリターンは手数料額に大きく影響を受けます。

 

つまり、当たり前ですが、売買で3%の利益が得られたとしても、売買手数料が3%発生してしまえば差し引きゼロになりますし、3%以上であればトレードするだけ損になってしまいます。

 

とかく毎回の売買金額と手数料額で考えがちですが、元本が増えない状態で売買回数が増えれば、分母は変わらずに分子となる手数料だけが累積するため、リターンを得るのがどんどん難しくなって行きます。

 

数パーセントレベルの話なので蔑ろにしがちですが、一般的に株式投資のリターンも数パーセントの世界ですし、国内の税金で2割、さらに外国税で1割も持って行かれることを考えれば、手数料にもシビアになる必要があるはずです。

 

仮想手数料シミュレーション

 

参考までに、米国株に限定した場合の売買金額毎の手数料を、現時点での業界最安水準を使い、目安として試算してみました。

 

試算するにあたっての前提条件は、以下の通りになります。

 

  • 売買回数:月間1往復/年間12往復
  • 手数料体系:売買金額に対して0.45%(最低5ドル/最高20ドル)
  • その他:購入と売却は共に同じ金額で実施したものと仮定

 

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この表で言えば、例えば5000ドルを元手に株式に全力で投資し、毎月1回ずつ年間12回の購入と売却を行ったにも関わらず、結果的に元手が増やせなかったと仮定すると、月間40ドル、年間だと480ドルの手数料がかかり、投資元本5000ドルに対する年間手数料比率は9.6%にもなってしまうということです。

 

月1回程度の売買ということであれば、意外と当てはまる方も多いのではないかと思いますが、この率をどう評価しますか?

 

手数料を上回るリターンを実現する難しさ

 

要するに、年間の売買手数料が9.6%も発生するということは、5000ドルを元手に年率10%以上、譲渡益課税に加え外国税も加味すると、およそ14%程度のリターンを実現しなければ結果的に損を被ってしまうということです。

 

しかも、税金を無視し、年率10%以上のリターンを実現するという目標であったとしても、個人投資家にとってはかなり難しいチャレンジだと言えます。

 

なぜなら、プロの投資家でさえも、コンスタントに10%以上のリターンを実現することができる訳ではありませんし、例えばあのバフェットでさえ、直近10年間だけを見れば、9%程度に止まっているからです。

 

そういう意味では、素人個人投資家がそれを達成するのは、ほとんど不可能に近いと言わざるを得ません。

 

手数料を削減する方法

 

確かに、1回あたりの取引金額を数百万円から数千万円ぐらいまで増やせば手数料率は下がるためリターンのハードルはかなり下げられますが、それだけの資金を日々動かすことができる方はかなり限られてくるのではないでしょうか?

 

したがって、私も含めた一般的な個人投資家が確実に実行できることで考えると、消極的に映るかもしれませんが、手数料を少なく抑えられるようにできる限り無駄な売買をしないことだと言えましょう。

 

最後に

 

以上売買手数料の影響についていろいろと書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

結局、手数料削減策として提示している、できる限り売買をしないという対策を講じるということは、つまるところ個人投資家がキャピタルゲイン狙いの短期投資でリターンを得ようとすること自体に無理があるということを意味します。

 

人は誰しも早くお金持ちになりたいと考えて短期的なトレードをしてしまいがちですが、それは逆に遠ざかる可能性を高めてしまうリスクの高い方法だと言わざるを得ません。

 

米国株に投資している方はそれほど頻繁に売買する方はいないように思いますが、それでも塵も積もれば山となってしまうので、キャピタルゲイン狙いの短期トレード派の方は勿論ですが、そうでない方も改めてご注意ください。