米国生活必需品セクターを代表する人気16銘柄のフリーキャッシュフローランキング

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米国株(アメリカ株)投資家に人気の高い、生活必需品セクターを代表する主要銘柄のフリーキャッシュフローに関する話題です。今ひとつまとまりのない記事になってしまいましたが、何らかのヒントになれば幸いです。

 

フリーキャッシュフローとは、その名の通り拘束されることなく自由に使えるお金であり、配当や自社株買いといった株主還元の源泉でもあるため、長期投資先を選定する上では非常に重要かつ不可欠な要素だと言えます。

 

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しかしながら実際には、他の指標と同様、セクターや事業内容毎にコンディションが異なるほか、データの切り口によっても状況が変わるなど公平な比較を行うことが難しい面もあるため、フリーキャッシュフローに関しても、様々な角度からデータを眺めた上で銘柄選定に活用して行く必要がありましょう。

 

そこで今日は、改めて長期投資の対象として再有力候補に値する米国生活必需品セクター(ADR銘柄を除く)の内、個人的に選んだ代表的な任意の16銘柄のフリーキャッシュフローの状況について、様々な角度で調べた結果をランキング形式でご紹介してみようと思います。

 

フリーキャッシュフロー金額ランキング

 

まずはフリーキャッシュフローのボリュームについて確認してみましょう。以下は、今回調査対象とした16銘柄について、米国モーニングスターのデータを用いて作成した、比較的最近の状況を表わすであろう直近3年間における年間アベレージ金額ランキングです。

 

 

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ご想像の通り、トップは私の主力保有銘柄でもあるプロクター・アンド・ギャンブル(PG)です。日本円に換算すると年間1.2兆円近い多額のフリーキャッシュを生み出しており、改めて生活必需品セクターの雄に相応しい存在感を感じます。

 

ちなみにこの額がどれ位の価値に値するかと言えば、例えば上記ランキング16位に位置している同業種のチャーチ・アンド・ドワイト(CHD/時価総額12,038百万ドル)を、ほぼ1年間で生み出すフリーキャッシュだけで買収できてしまう規模だということです。

 

私達投資家にとっては、多ければそれだけで良いというほど単純ではないものの、これだけ大きなフリーキャッシュを生むビジネスを抱え、長年維持できている経営努力に関しては、いずれにせよ一定の評価に値するような気がします。

 

売上高フリーキャッシュフロー比率ランキング

 

それでは続いて、売上に対してフリーキャッシュを効率的に生み出しているか否かの指標、フリーキャッシュフロー比率について確認してみます。 フリーキャッシュフロー比率が高いということは、効率よく事業投資や株主還元の原資を捻出できるということであるため、可能な限り高い方が望ましい指標だと言えましょう。

 

以下は、先ほどと同じく16銘柄の、直近3年間におけるフリーキャッシュフロー比率のアベレージランキングです。これに関しても、ある意味予想通りの結果になったと言えるのではないかと思いますがいかがでしょうか?

 

 

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ランキングのトップ2には、やはりフィリップ・モリス(PM)、アルトリア・グループ(MO)がランクインしており、改めて設備投資や広告宣伝費など、事業を運営して行く上での費用(コスト)が少ない、たばこ銘柄ならではの収益性の高さを再確認することができます。

 

以降コカ・コーラ(KO)、コルゲート・パルモリーブ(CL)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)とお馴染みのシーゲル銘柄が後に続きますが、同じシーゲル銘柄でも、ペプシコ(PEP)、ゼネラル・ミルズ(GIS)、ハーシー(HSY)は上位銘柄と比べ若干見劣りする水準だと言えましょう。

 

1株当たりフリーキャッシュフローランキング

 

以上フリーキャッシュフロー並びにフリーキャッシュフロー比率のランキングを見てきましたが、やはり単純にボリュームや比率だけでなく、株主という立場上、さらにはより適正な比較をする上でも、1株当たりという切り口によるランキングが気になるところではないでしょうか?

 

そこで続いては、同じく直近3年間のアベレージにはなりますが、1株当たりのフリーキャッシュフローについて調べてみました。結論から言うと、ここまでにご紹介した2つのランキングとは異なりかなり意外な結果になっています。やはり調べた甲斐がありました。

 

 

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頭一つリードする形でトップに輝いたのは、この中においては地味でもあり知名度も低い食品銘柄のJMスマッカー(SJM)です。ほぼ米国内のみでピーナッツクリームやジャム、さらにはコーヒーなどを販売している地味な企業ではあるものの、この結果を見る限り意外にも隠れた優良銘柄なのかもしれません。

 

また、クリネックスで有名なキンバリー・クラーク(KMB)も、先のランキングでは冴えないものの、1株当たりのフリーキャッシュフローでは人気銘柄を差し置き堂々の2位に輝いている点も個人的には意外でした。

 

一方、違う意味で意外だったのがコカ・コーラ(KO)、アルトリア・グループ(MO)で、フリーキャッシュフロー比率では上位にランクインしているにも関わらず、1株当たりの数値では下位に位置している点です。改めて様々な角度からデータを見る必要性を痛感します。

 

1株当たりフリーキャッシュフロー成長性ランキング

 

最後は、1株当たりのフリーキャッシュフローの成長性についても、一応確認しておくことにしましょう。以下は、1株当たりのフリーキャッシュフローについて、直近3年間のアベレージを直近10年間のアベレージで割って算出した成長率を用いてランク付けしたものです。

 

 

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成長性という観点については、比較的予想に近い結果になったと言えましょう。ご覧の通り成長率が高い、つまり上位を占めている銘柄に関しては概ね事業規模が小さい銘柄群であり、事業規模が大きくなるにつれてランクが下がっている状況です。

 

事業規模が小さければ、それだけ成長率を稼ぐことも比較的容易であるほか、拡大した事業が長くフリーキャッシュを稼ぎ続けられるか否かなど、当然ながらこの結果だけで一概に良し悪しを決めることはできないため、他と同様あくまでも判断材料の一つとしてご参考ください。

 

最後に

 

以上、生活必需品を代表する銘柄群のフリーキャッシュフローについて、様々な形のランキングで確認してみましたがいかがでしたでしょうか?特に、銘柄を選ぶ目線で読んだ方にとっては、ランキング毎に異なる結果が出ているため、面白くもあり悩ましくもあったのではないかと思います。

 

ただ、今日ご紹介した16銘柄に関して言えば、最低限の水準は満たしている優良銘柄ばかりでもあるため、正直なところ多少の優劣はあらながらも、いずれの銘柄に投資したとしても失敗の可能性は限定的だと言えます。

 

あとは、投資家毎に異なる投資方針や状況において、同じフリーキャッシュフローという観点の中でも、どの切り口における優位性をより重視するかの話であり、決して正解や不正解といった話ではないような気がします。

 

いずれにしても、長期的なリターンの源泉とも言えるフリーキャッシュフローは、長期投資を行う上では不可欠な要素であり、今後の金利上昇局面においては特に重要な存在になり得るため、これまで考慮していなかった方は、是非この機会に銘柄選びの主要な基準の一つとして活用いただいてはいかがでしょうか?

 

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