グロース株投資が大きく儲からない決定的な理由とは

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グロース株投資で大きなリターンが得られづらい理由に関する話題です。予めお伝えしておくと、グロース株投資を批判する記事ではなく、グロース株投資で大きく儲ける上での障害や注意点についてお伝えすることを目的とした記事だとお考えください。

 

私の投資スタイルを大きく変えるきっかけとなった書籍、ジェレミー・シーゲル氏の著書「株式投資の未来」の中でも語られている通り、実際に正しいか否かは別として、一般的には成長する企業に投資することが大きなリターンを生む秘訣だと考えられています。

 

かつて私も同じ考えを持っており、テンバガーまたはそれ以上を夢見て、グロース株に長期投資しようとしていた時期がありましたが、結果的にグロース株投資で大きく儲けることが非常に難しいことのように思えたため、グロース株投資から足を洗い、米国の優良ディフェンシブ銘柄への長期投資に軸足を移すことにしました。

 

そこで今日は、グロース株投資で大きく儲けることが難しい理由について、あくまでも私の個人的な見解をご紹介してみようと思いますので、現在もしくは今後、グロース株投資で一山当ててやろうと考えている投資家の方は、是非この機会に参考にしていただければと思います。

 

グロース株とは

 

まずは簡単にグロース株についてのおさらいから始めましょう。グロース株は成長株と呼ばれることも多く、その名の通りその企業の事業展開やその企業が事業がターゲットとしている市場の成長性などから判断した際に、今後大きく成長することが期待される銘柄群のことを言います。

 

一般的には、売上や利益が期を追うごとに増え、将来的にもさらなる成長が期待できる銘柄であることが多く、売上や利益が成長している間は株価指標が割高でも株価は伸び続けるものの、伸びなくなった途端に急ピッチで利益確定が進むため、他の銘柄群よりも高い株価急落リスクを抱えています。

 

また、成長性が肝であるが故に、グロース銘柄群の株主還元の形は専ら事業への投資、つまり稼ぎ出したキャッシュを新規事業や事業の拡大のために投資する必要があるため無配当銘柄が多く、基本的にはキャピタルゲインのみが投資家の目的だと言えましょう。

 

アマゾンに見るグロース株投資のポテンシャル

 

さて、グロース株というと皆さんはどのような銘柄を思い出しますか?おそらく、このブログをご覧になる方には、米国株投資家の方が多いのではないかと思いますので、今日は米国を代表するグロース株銘柄の事例として、アマゾン・ドット・コム(AMZN)を取り上げてみたいと思います。

 

それでは早速、毎度お世話になっている www.portfoliovisualizer.com にて作成した、直近20年間におけるアマゾン・ドット・コム(Portfolio1)と、S&P500指数連動ETFのSPYのリターンを比較したリターンチャートにて、これまでの株価成長の軌跡を確認してみましょう。

 

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2000年代の初め頃に大きく下落しているものの、以降は直近までの約15年間、多少の凸凹はありながらも一貫して急こう配の右肩上がりが続いており、まさにグロース株銘柄らしい力強いリターンを実現できています。

 

具体的なリターンを見ると、結果的には1998年に投資した10,000ドルが3,540,129ドルまで増えたことになるため、当時アマゾンにある程度の資金を投資し、長期で保有し続けることができた投資家がいたとしたら、今頃はかなりの大金持ちになっていることでしょう。

 

グロース株に投資する投資家に共通する特長とは

 

さて、次にグロース株群に好んで投資する個人投資家の特長について触れてみたいと思います。一般的にどのような投資家が、アマゾン・ドット・コムのような株価の飛躍的な成長に期待するグロース株銘柄に対して投資する傾向にあると思いますか?

 

おそらく、多かれ少なかれリスクを負ったとしても、グロース株投資を通じて短期間のうちに人生や生活を一変させたいと考えている人達でしょう。例えばサラリーマン投資家であれば、今勤めている会社や仕事が嫌で仕方なく、株式投資で大きく儲けて一刻も早くアーリーリタイアしたいと思っている人などです。

 

その他には、例えば高級マンションや高級外車など、どうしても手に入れたい高価なモノがあるものの、普通に働いていては買うことができないため、株式投資により大きく儲けることで購入したいと目論んでいる人も少なからずいるのではないでしょうか?

 

つまり共通する特長は、大きく儲けたいという野望を持ち、かつ短期間のうちに成果を出すことを目論んでいる点だと言えましょう。というのも、長期でも構わなければ、配当金など収入もなく株価の上昇だけを狙うグロース株よりも、配当再投資を軸とした投資の方がはるかに儲けられる可能性が高いからです。

 

利益確定を急いでしまう人間ならではの心理的メカニズム

 

さて、それではなぜ私がグロース株で儲けることが難しいと考えるのか、という本題に移りたいと思いますが、掻い摘んで言えば、先に挙げたグロース株の特徴と投資家の特徴が相乗効果となり、長期保有を阻害してしまうためです。

 

冒頭で触れたように、グロース株はその名の通り成長しなければ投資する価値がなく、一度でも成長が鈍った段階で即座に株価が大きく下がることになるため、投資家は常にネガティブリリースや経営状態を注視し、売却するタイミングを見逃さないようにしなければ、利益を棄損してしまいます。

 

改めて先ほどのアマゾンのリターンチャートを見てみましょう。確かに、2000年代初めに下落して以降は順調に上昇し続けているものの、1990年代の終わりから2000年初めにかけて、大幅上昇とそれを帳消しにしてしまうほどの大幅下落が発生していますが、それを見た投資家は果たしてどのような行動を取るでしょうか?

 

結果的にそれ以降は右肩上がりが長期的に続くことになりますが、そういう状況下においても常に過去と同じような下落のリスクを感じながら投資し続けることになるため、少しでも何かあったり株価の下落が続いたりした場合には、利益確定のために一旦手放すという行動に出るはずです。

 

しかも、短期間で人生や生活を一変させたいと考える短期志向のグロース株投資家であれば、なおさら機会損失に対する意識が高く、投資資金を有効に活用して儲けにつなげようと考える傾向にあるため、早々に見切りをつけて他のグロース株に資金を移すことを考えるに違いありません。

  

まとめ

 

要するに、長期で保有することができれば大きなリターンが得られるにも関わらず、実際にはリスクが高いが故に、大半が比較的薄利で売却したくなる欲求に駆られてしまい、長くホールドし続けることが難しいメカニズムが働くため、グロース株銘柄で大きく儲けることは簡単ではない、というのが私の見解です。

 

また、もう一つ大きく儲けづらい理由の一つに、実際には相当追い込まれた投資家でもない限り、リスクの高いグロース株に対して多額の投資資金をつぎ込もうとは考えないため、少額の投資に止まるが故にリターンに関しても比較的少額になりやすいということも挙げられましょう。

 

投資家ブログでも、テンバガー達成の報告記事を見ることがありますが、そういったケースの大半が、多数の銘柄に少しずつ分散投資している中の一つであることが多く、結果的にテンバガーを達成したとしてもそれほど大きな儲けにはならなかった、というケースに似ています。

 

確かに、グロース株投資には株式投資の醍醐味があり、成功した時の喜びや短期的リターンも大きいものの、その一方で高いリスクを負う割に少ない儲けしか得られないとしたら、リスクが低く儲けられる確率の高い、高配当ディフェンシブ株へのインカムゲイン投資の方がベターだと考えますがいかがでしょうか?

 

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