リーマンショックで検証する大暴落に強いディフェンシブ株ポートフォリオとは

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リーマンショックをはじめとした大暴落時における、ポートフォリオの耐性確認の必要性に関する話題です。正直なところ、大暴落の際のことなど、できればあまり想像したくないことではありますが、ポートフォリオを組む上では避けて通れない課題だと言えましょう。

 

トランプが大統領になって以降、調整らしい調整もなく米国株(アメリカ株)はすこぶる堅調に上昇を続けており、さらに伝説の投資家バフェットも目ぼしい投資先が見つからず現金比率が高まっているという状況もあり、米国株(アメリカ株)のバブル説が囁かれ始めています。

 

確かにダウ平均が上がり続けている状況を見ればそう見えなくもないですが、私のポートフォリオだけを見ている限り全くその兆しは見られません。なぜなら、私の保有株は、堅調な相場の時は得てして人気が下がる生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄で固められているからです。

 

一般的にディフェンシブ株は、キャピタルゲインという株式投資の醍醐味が少なく、つまらない銘柄ばかりだと感じる方も多いのではないかと思いますが、強力に守りを固めつつ保有株数を増やすことで株式資産を増やすことができる形だと考えているため、自分なりにはベストな布陣だと考えています。

 

ただ、敢えて弱みがあるとすれば、守りが強いと言いながらも、私自身が現在のポートフォリオで大暴落を経験している訳ではないため、果たして本当に強いのか、さらにはどの程度強いのかを具体的に把握できていないことです。

 

そこで今日は、鉄壁に近いと自負する私のポートフォリオが、リアルにリーマンショックという大暴落を経験した場合にどの程度強いのか、簡単にリーマンショックをおさらいした上で、実際の株価を用いたS&P500指数連動ETFのIVVとの比較を通じて確認してみたいと思います。

 

リーマンショックの大暴落とは

 

まずはリーマンショックについて簡単におさらいしてみましょう。リーマンショックとは、2008年9月にアメリカの名門投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻したことにより、世界的な金融危機の引き金となった出来事のことを言います。

 

2007年のサブプライムローン問題に端を発した米国の住宅バブル崩壊は、2008年の中旬になって広範囲の資産価格の暴落を引き起こし、2008年9月15日特に大きなリスクを負っていたリーマン・ブラザーズが破綻するに至りました。同じ外資金融に勤める身ですが、あのリーマン・ブラザーズがまさか破綻するとは思ってもみませんでした。

 

2008年3月に発生したベアー・スターンズの経営危機に際しては、政府による救済があったため、市場もまさかリーマン・ブラザーズが破綻するとは思っていなかったためか、リーマン・ブラザーズが見捨てられたことで一気に緊張が高まり、世界的な株式相場の大暴落が起こったという経緯です。

 

S&P500指数連動ETF「IVV」のリーマンショック時の暴落率

 

それでは、リーマンショック当時の株価の動きを順に見て行きましょう。まずはS&P500指数連動ETFのIVVです。stooq.comの株価データを用いて、2008年1月2日の株価を100とした場合のIVVの7日間隔の株価Indexを、2009年12月30日までの約2年間についてIndexチャートを作成してみました。

 

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参考までに、Index63となった最初の下落地点がリーマン・ブラザーズ破綻直後の2008年10月9日ですが、これは10月3日の金融安定化法案可決後に始まった暴落の途中段階にあたり、最終的には2009年3月3日にIndex48と半分以下の水準まで大暴落することとなりました。

 

米国株のみのETFとは言え、一般的には広く銘柄分散されたポートフォリオであるはずのS&P500指数連動型であったとしても、リーマンショックのような100年に一度と言われる歴史的大暴落の前では無力であったことが分かります。

 

ポートフォリオを構成する各ディフェンシブ銘柄の力を再確認

 

それでは本題の、ディフェンス力に優れているであろう私のポートフォリオ7種における評価額の動きについて、IVVとの比較を通じて確認してみましょう。この7種ポートフォリオに関しては、各銘柄に対して均等に投資する形で全体の評価額、さらにはIndex値を算出しています。

 

ポートフォリオ7種

 

①コカ・コーラ(KO)

②プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

③ファイザー(PFE)

④ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

⑤エクソン・モービル(XOM)

⑥アルトリア・グループ(MO)

⑦ゼネラル・ミルズ(GIS)

 

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最初の暴落地点に関しては、IVVの63に対してポートフォリオ7種は81と、IVVに比べ約半分の下落幅しかなく、さらに最も大暴落した2009年3月3日に関しても、IVVの48に対して68と、ここでも大幅に少ない下落率を誇っていることが分かります。

 

一般的に、リーマンショック級の大暴落が発生した際には、株価が半分になると誰もが口を揃えて言いますし、実際にS&P500指数連動のIVVでさえも半分以下になったにも関わらず、ポートフォリオ7種に関して言えば、3割ほどの下落にしかならなかったということです。

 

以上から考えると、ディフェンス力が売りのポートフォリオではありますが、ことリーマンショックの大暴落時について言えば、鉄壁と言えるかどうかは別として、それに相応しい守備力を十分発揮しているように思いますがいかがでしょうか?

 

ゼネラル・ミルズの驚愕のディフェンス力を再発見

 

今回検証したポートフォリオ7種の中でも、特にここ最近株価的に全く良いところがない、私の主力銘柄兼シーゲル銘柄のゼネラル・ミルズですが、今回リーマンショック時の株価の動きを調べる過程で脅威のディフェンス力が発覚したため、若干本題からは外れますがこの場を借りてご紹介します。

 

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先ほどのグラフにゼネラル・ミルズを緑色の折れ線で加えましたが、第一の暴落地点では下がるどころか1月2日の株価100を上回っており、最大の暴落地点でも88と本当に大暴落の最中なのかが分からなくなるほど少ない下げ幅です。いつものゼネラル・ミルズとは思えないほど逞しく頼もしい株価の動きではないでしょうか?

 

何となくイメージでは理解していたつもりですが、今回具体的に調べてみるまで、ここまで高いディフェンス力を持つとは思いませんでした。普段は冴えない印象ではあるものの、ある意味これが食品株の売りであり強さとも言えるため、ポートフォリオの一部に食品株を組み込むことの重要性をしみじみ痛感します。

 

いずれにしても、今回のシミュレーションを通じ、改めてゼネラル・ミルズをポートフォリオに組み込む価値や意義を痛感することができたため、あまりにも株価が冴えないため正直握力が弱りつつありましたが、今回の発見により、今後も引き続き自信を持って保有し続けることができそうです。

 

参考:7銘柄(+α)のインデックスチャートのご紹介

 

今回ポートフォリオ7種としてご紹介してはみましたが、構成している各銘柄は米国株(アメリカ株)投資家の中では比較的人気のあるメジャーな銘柄でもあるため、ポートフォリオ全体としてだけでなく、7種の各銘柄それぞれについても当時の株価の動きを同じようにグラフ化しました。興味のある銘柄について、ピンポイントでご参考下さい。

 

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一般的には暴落に強いとされている銘柄としては、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブル、さらにはジョンソン・アンド・ジョンソン等だと思いますが、それらの代表的なディフェンシブ銘柄と比べても、やはりゼネラル・ミルズが頭一つ抜け出す暴落耐性を見せています。こうなってしまうと正直ゼネラル・ミルズの強さしか目に入りません。

 

なお、グラフにはありませんが、こちらもリーマンショック時に強かったことで有名なマクドナルドに関しても、個人的な知的好奇心から調べてみたところ、最初の暴落地点が90、最大の暴落地点ではゼネラル・ミルズ同様に88という素晴らしい成績であったことを参考までにお伝えしておきます。

 

最後に

 

今後再び大暴落が訪れた際の心の準備も兼ね、改めてリーマンショックを題材にして、自身のポートフォリオのディフェンス力を再確認してみましたが、皆さんのポートフォリオは大暴落の際、どのような動きになりそうですか?

 

是非この機会に、単なる心の準備だけでなく、100年に1度と言われるリーマンショックを題材にして、自分のポートフォリオのリアルな下落幅を確認し、今の形で精神的に耐え得るのか、それとも銘柄を入れ替える必要があるのかを、冷静に判断可能な今の段階で一度ご確認いただければと思います。

 

その結果、万一大暴落が発生した際の守りを強化する必要性が発覚した場合には、タイミング良く株価が長らく低迷している、ゼネラル・ミルズをはじめとした食品株又はマクドナルドを部分的にでも追加いただくことを、是非おすすめします。

 

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