バンガードの生活必需品セクターETF「VDC」を構成する全98銘柄を知るということ

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シーゲル派の投資家に人気の高い、バンガード生活必需品セクターETF「VDC」の組み入れ銘柄に関する話題です。最初に言いますが、いつも以上に限定された方にしか興味が湧かない内容ですが悪しからず。

 

実はこの度、ポートフォリオの10%強程度「VDC」に投資することにしたのですが、それに当たり「VDC」についていろいろと調べた際、意外にも組み入れ銘柄という基本的な情報がネット上に不足しており、且つ探しづらいことに気づいてしまいました。

 

具体的に言うと、「VDC」の構成銘柄に関する情報はあっても、バンガード社の商品情報が書かれたPDFファイルをはじめ、そのほぼ全ての記事が構成比上位10銘柄までしか触れていない、もしくは少し詳しい記事でも上位25銘柄までしか紹介されていないという状況です。

 

「VDC」の比較対象として、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社のETF「XLP」がありますが、「XLP」にはない「VDC」の主な特長は、何を隠そう大型株に加えて中小株にも投資している点にあるため、「VDC」を語る上では、上位ではなくどちらかというと下位銘柄の方がより重要な情報だと言えましょう。

 

そこで今日は、かなり個人的な興味に偏った情報になるかもしれませんが、改めて「VDC」を構成する全ての銘柄リストをご紹介してみようと思いますので、万一私と同じように組み入れ銘柄に関する情報不足でお困りの方は、是非ご参考ください。

 

組み入れ銘柄の特長

 

「VDC 」は、バンガードを代表する生活必需品セクターETFであり、その名の通り日用品、飲料、食品、たばこなどを扱う銘柄で構成されています。ジェレミー・シーゲル氏のセクター戦略に習い、ポートフォリオに一定割合組み入れている米国株投資家の方も多いのではないでしょうか?

 

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冒頭でも少し触れた通り、米国の生活必需品セクターに投資可能なETFとしては、「VDC」のほかにSPDR「XLP」がありますが、その主な違いの1つが組み入れ銘柄であり、「XLP」が全33銘柄を組み入れているのに対し「VDC」は98銘柄と、「VDC」の方が組み入れ銘柄数が多くなっています。

 

端的に言うと、「XLP」は大型株のみを組み入れているのに対し、「VDC」は大型株に加え中型株や小型株も組み入れている点が組み入れ銘柄数が違う理由であり、それに伴い、アンコール飲料や食品卸など、「XLP」に比べて「VDC」は組み入れカテゴリー的にも広がりを持っています。 

 

パフォーマンスに対する影響

 

それでは続いて、パフォーマンスについても参考までに確認しておきます。以下は「VDC(Portfolio1)」と「XLP(Portfolio2)」について、「VDC」が設定された2004年からの約13年間のリターンを、配当再投資ありの設定でシミュレートしたリターンチャートです。一見同じように見えますが、その違いを細かく見て行きましょう。

 

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※portfoliovisualizer.comにて作成

 

上のリターンチャートを見るとお分かりの通り、結論から言うと、概ね同じ軌跡でありながらも、明らかに「VDC」の方が上回っています。ちなみに本記事ではご紹介しませんが、配当再投資なしで比較するとより一層リターンの差が広がることになります。

 

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※portfoliovisualizer.comより抜粋引用

 

上の表の通り、両者には年率リターンベースで0.38%の差がありますが、これはまさに構成銘柄の違いから生まれている差だと言えましょう。というのも「VDC」の方が経費率面で0.03%低いものの0.38%には到底及ばないほか、分配金利回りは「XLP」の方が高いため、構成銘柄以外に「VDC」の優位性を裏付ける理由が見つからないためです。

先にも触れた通り「VDC」には「XLP」にはない中小型株も含まれているため、それら中小型株特有の業績や株価の高い成長性がプラスに働いているか、もしくは成長性の高い新しいカテゴリーが含まれているかのいずれかの要素が、「XLP」を上回る「VDC」のリターンにつながっているのでしよう。

年率リターンだとピンと来ない方は、経費率に置き換えると分かりやすいかもしれません。仮に「XLP」の経費率が現在の0.13%に0.38%加えた0.51%だったとした場合、迷うことなく「VDC」を選ぶことになるかと思いますが、要するに両者にはそのぐらい明白な差があるということです。

 

全組み入れ銘柄(計98銘柄)

 

さて、前置きはこのぐらいにして本題に話を進めることにします。以下にご紹介するのが、現時点における「VDC」の全組み入れ銘柄となる計98銘柄のリストです。上位群は見慣れた常連銘柄が並んでいるだけで、概ね「XLP」と変わりません。

 

〔1位-25位〕

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〔26位-50位〕

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〔51位-75位〕

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 〔76位-98位〕

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※バンガードサイトより抜粋引用

 

銘柄についてそれほど詳しくない私でも、36位のキャンベル・スープ(CPB)までは概ね知っている銘柄が並んでいますが、それ以降になるとほとんどが聞いたことがない銘柄ばかりで、米国会社四季報でもフォローしていないだけでなく、ネット証券では取り扱いがない銘柄も多いです。

 

ただ、下位銘柄群は貴重な情報源でもあります。例えば、65位のブルー・バッファロー・ペット・プロダクツ(BUFF)です。先日ゼネラル・ミルズが買収を決めた高級ペットフードメーカーですが、私自身このリストを見るまでは、「VDC」の構成銘柄にペットフード銘柄が含まれていることを知りませんでした。

 

生活必需品かどうかは別として、米国のペットフード市場は年率3%〜4%と、今後も着実な成長が期待できる分野でもあるため、それらの銘柄群が含まれている点は、「XLP」にはない「VDC」の中長期的なアドバンテージにもなり得る要素であり、投資家にとっても重要な情報だと言えましょう。

 

最後に

 

以上、完全に個人的な興味で調べた「VDC」の全組み入れ銘柄についてご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?正直なところ、単に全銘柄を知っていたからと言っても、直接的に投資のパフォーマンスが上向くとは限らないため、仮に知らなかったとしても、大きな支障はないのかもしれません。

 

ただ、個別株派の私にとっては特にそうですが、そもそもETFは分散が効く便利なツールである反面、投資対象がはっきりしない得体の知れない代物でもあるため、組み入れ銘柄の情報は、投資を検討するのであれば誰しもが確認すべき必須事項だと思いますがいかがでしょうか?

 

というのも、例えば今回のテーマでもある「VDC」と類似した「XLP」のいずれかを選択する際も、単に組み入れ銘柄の数だけでなくその内訳を知ることで、「VDC 」の方が中長期的により高いパフォーマンスにつながる可能性が高いことを、ある程度予想することができるようになるからです。

 

もし仮に、分散目的でETFを選択する場合でも、銘柄数だけで安心してしまい、組み入れ銘柄の中身という本質的な情報をあまり比較検討することなく投資している方は、この機会にご自身が投資を検討もしくは保有しているETFについて、改めてご確認いただくことを是非お薦めします。

 

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