投資の世界において「機会損失」は現実的に発生し得るのか?

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投資の世界における機会損失に関する話題です。機会損失は通常のビジネスで使われる場面が多いように思いますが、今日は取り分け投資活動において使われるケースにスポットを当てて考えます。

 

機会損失という言葉は、本ブログのメインテーマでもある株式投資の世界においても頻繁に使われます。最近で言えば、株価の成長が著しいアマゾン・ドット・コムに対する投資などが良い例でしょう。つまり、アマゾン・ドット・コムに投資しないこと自体が機会損失だと言われるケースです。

 

言葉の使い方としては間違っている訳ではありませんし、もちろん言わんとすることも分かりますが、個人的には納得することができません。というのも、株式投資をはじめとした投資の世界においては、機会損失というもの自体が成立しないからです。

 

そこで今日は、投資の世界において機会損失というものが成立し得ない理由について、あくまでも私の個人的な考えを書き連ねてみたいと思いますので、暇を持て余してしまっている方はお付き合い下さい。

 

機会損失とは

 

本テーマを語る上では、改めて機会損失という言葉の意味を再確認する必要がありましょう。以下は、金融系の情報を提供する「iFinance」に掲載されている機会損失の意味解説ですが、本記事ではこの意味解説を基に今日のテーマについて考えてみたいと思います。

 

機会損失は、簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことをいいます。これは、実際の取引(売買)によって、発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことを意味します。(金融情報サイト「iFinance」より抜粋引用)

 

 

そのままサラッと読んでしまうと常識とも言える意味解説ですが、実はこの解説の中に今日の肝となるキーワードが隠れています。それでは続けて、その肝となるキーワードについてご紹介しながら、話を本題に進めることにします。

 

投資の世界における「最善の意思決定」とは

 

投資の世界における機会損失というテーマを語るにあたっての肝となるキーワード、それは先の意味解説中の「最善の意思決定」という言葉です。もしかしたら、薄々気づいていた方もいたのではないでしょうか?

 

というのも、一見もっともらしく見えますが、投資の世界では「最善の意思決定」というもの自体を誰も知り得ないからです。少し考えてみてください。「最善の意思決定」が、具体的かつ明らかになっているのであれば苦労はありませんし、投資家の誰もが億万長者になってるはずです。

 

例えば、冒頭で触れたアマゾン・ドット・コムに対する投資でも同じことが言えます。かなり人気化してしまった今の状況における投資が、結果的に吉と出るか凶と出るか、どちらが「最善の意思決定」なのかは未来にタイムスリップした上で過去を振り返ってみなければ誰にも分かりません。

 

ちなみに、リアルビジネスの世界ではあり得る話です。例えば、ある商品の購入を望む100人の顧客がいるにも関わらず、50人分しか生産する能力がないケースなどの場合、100人分の生産能力を用意するというのが、具体的かつ明らかな「最善の意思決定」だと言えます。

 

つまり、「最善の意思決定」の中身を、具体的かつ明確にできる世界でなければ、機会損失というものは成立し得ないということになるため、株式投資をはじめとした投資の世界においては存在し得ないというのが私の考えです。

  

(参考)株式投資において機会損失を避ける方法とは

 

上記の通り、基本的に投資の世界においては機会損失は存在し得ないという結論であるため、それで話は終わりなのですが、仮にあり得るとした場合の、株式投資における機会損失を避けるための対処法について、おまけとして考えてみます。

 

株式投資における機会損失と言うと、皆さんはどのようなケースをイメージしますか?代表的な例で言えば、他銘柄に乗り換えることなく塩漬けのまま放置してしまうケースや、監視していた銘柄に対する投資を躊躇している間に値上がりしてしまったケースなども、機会損失に当たる事例だと言えます。

 

一般的には上記のようなケースを思い起こすかと思いますが、もっと究極的に広く考えることも可能です。つまり、自身が物理的に参加可能な市場で売買され得る値上がり銘柄全てに投資できないケースも、広い意味では機会損失に該当するということです。

 

少し拡大解釈気味だと言えなくもありませんが、結局のところ、世の市場に上場されるすべての銘柄に投資することは現実的ではないため、仮にこれも機会損失だとするならば、投資家の誰もが機会損失を避けることはできないということになりましょう。

 

まとめ

 

以上、投資における機会損失についての私の考えをご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?確かに少し屁理屈のようにも聞こえる点は否めませんが、本記事で言いたかったことは、機会損失という言葉に振り回される必要はないということです。

 

実際に私自身も先に触れたようなケース、例えば現在の保有銘柄は塩漬けではないまでも含み損だらけですし、投資しようと監視していた銘柄が目を離した隙に暴騰してしまう経験はありますが、投資の世界である以上は仕方がないことだと割り切っているため、あまり気になることはありません。

 

株式投資に限らず言えることですが、できなかったことを悔やんでもやり直すことはできませんし、悔やむことで何かを上手くできることもなく、逆に悪循環を招くだけになることの方が多いため、機会損失という幻に振り回されがちな方は、私の屁理屈を是非ご参考ください。

 

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